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貧血で葉酸検査は査定対象?葉酸やビタミンB12の数値が高いor低いのはなぜ?

貧血で葉酸検査は査定対象?葉酸やビタミンB12の数値が高いor低いのはなぜ?

めまいや立ちくらみといった症状を感じている人はたくさんいるでしょう。

特に女性は、このようないわゆる「貧血症状」を感じやすいと言われています。

なぜなら、女性は毎月生理によって血液を失っているからです。

成人女性の5人に1人は貧血(貧血予備軍含む)なのだそうです。

多くの人が訴える貧血は、鉄欠乏性貧血です。

鉄分の不足によって引き起こされるもので、貧血だという人の大半がこれに該当します。

しかし、中には「ただの貧血」だと思って病院へいったところ、血液検査の結果「鉄欠乏性貧血」以外の病気を疑われることもあります。

ここでは、貧血症状における血液検査や葉酸・ビタミンB12の値についてご紹介していきます。

葉酸やビタミンB12の血液検査について

葉酸やビタミンB12が体内にどのくらいあるのかを調べるためには、血液検査をすることになります。

血液検査をすればすぐに分かるのですが、これらの検査は「特定の病気」が疑われる場合にしか行いません。

たとえば、一般的な貧血である鉄欠乏性貧血が疑われる場合、葉酸値やビタミンB12値を調べることはありません。

血液内の赤血球の数やヘモグロビン濃度を調べるだけで「鉄欠乏性」かどうかを診断することができるからです。

わざわざ葉酸やビタミンB12の値を調べなくてもすむのです。

ですから、もしも鉄欠乏性貧血が疑われるだけの患者に対し、葉酸やビタミンB12の検査をしてしまったら、その行為は「過剰検査」として査定の対象になることがあるでしょう。

葉酸検査に課せられる点数は、検査料として162点、生化学的検査(?)判断料として144点になります。

血液検査における葉酸の値が高いor低い

血液検査で葉酸の値を調べるのは、通常の血液検査でなんらかの異常が認められたときです。

葉酸の検査で正常値よりも高かった場合、低かった場合はどのような病気が疑われるのでしょうか。

まず葉酸の値が高かった場合です。

基本的に、葉酸剤やサプリメントを飲んでいない人は、葉酸の値が高値になることはありません。

なぜなら、葉酸は体内に蓄積する栄養素ではないからです。

食事によって過剰に摂取してしまったとしても、体内に蓄積することなく体外に尿として排出されていきます。

葉酸値が明らかに高値になるのは、薬やサプリメントを過剰摂取している場合だと考えられます。

また、検体が溶血することにより、葉酸値が高値を示すこともあります。

では、葉酸が不足する(葉酸値が低い)場合はどうなのでしょう。

アルコールの常用やピルの服用、抗がん剤など特定の薬の服用、妊娠なども葉酸欠乏の原因になります。

疾患としては、

  • 巨赤芽球性貧血
  • 先天性葉酸吸収不全
  • 高ホモシステイン症

などがあげられます。

葉酸欠乏による症状として比較的多いのが、巨赤芽球性貧血でしょう。

巨赤芽球性貧血は鉄欠乏性貧血とは違い、葉酸が足りないために赤血球が作られなくなる貧血です。

葉酸は赤血球を作る働き(正確には赤血球のDNAを合成する)があるのですが、葉酸が足りないために正常な赤血球を作ることができず、不完全な赤血球が作られてしまうのです。

葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血は、

  • 血清葉酸の低下
  • 好中球過分葉
  • 赤血球中葉酸低下
  • 大赤血球出現
  • 骨髄像における巨赤芽球確認

という順序で診断されます。

これらは血液検査で葉酸の値を調べることで発見することができます。

ただ、同じ「巨赤芽球性貧血」であっても、実は原因は2種類あります。

1つめは今お話しした「葉酸欠乏」によるもので、2つめは「ビタミンB12欠乏」によるものです。

どちらも不完全な赤血球が作られて貧血になるという点では同じですが、原因をはっきりとさせることはとても重要です。

同じ疾患でも、原因によって解決策や治療法が変わってくるからです。

もしもビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血であるのに、葉酸を投与したところで事態は何一つ変わりません。

もしも大赤血球が出現しているなど巨赤芽球性貧血が疑われる場合は、葉酸の検査とともにビタミンB12の検査も行われるのがふつうです。

血清葉酸の値が正常であるにもかかわらず巨赤芽球性貧血が認められたとき、それはビタミンB12欠乏によるものだと分かるわけです。

症状や簡単な検査だけで葉酸欠乏かビタミンB12欠乏かを判断することは難しいことです。

葉酸もビタミンB12も赤血球の生成に関わるビタミンで、造血ビタミンと呼ばれています。

どちらが不足していても貧血の症状は出ます。

特にビタミンB12欠乏による貧血は「悪性貧血」と呼ばれていますから、個人の判断で放置するのは危険です。

鉄欠乏性貧血なら食生活の改善で改善の余地もありますが、巨赤芽球性貧血の場合は食事のみで改善するのは難しいです。

「たかが貧血だから」と勝手に決めつけず、できるだけ早く医療機関へ行ってくわしく検査をすることが、病気を早く治すポイントになるでしょう。

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