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葉酸は妊娠中期以降も必要なのか

葉酸は妊娠中期以降も必要なのか

葉酸という栄養素を、みなさんもご存じですよね。葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で、細胞分裂の促進や核酸の合成、赤血球の生成などわたしたちの生命維持に欠かせない働きをしています。

そして、葉酸という栄養素が注目されるきっかけとなったのは、2002年頃からです。

実はこの頃、妊娠中に葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まるということが、厚生労働省から通達されたのです。

このことがきっかけとなり、葉酸の必要性は一気に世間に広まりました。神経管閉鎖障害のリスクを減らすためには、妊娠前から妊娠3ヶ月頃までに葉酸を摂取することが勧められています。

妊娠3ヶ月というのは、妊娠初期に該当します。では、葉酸は妊娠初期にだけ摂っていればよいのでしょうか?

ここでは、妊娠中期や中期以降と葉酸の関係についてご紹介します。

妊娠初期と妊娠中期では葉酸摂取の目的が異なる

妊娠前や妊娠初期に葉酸を摂取するのは、赤ちゃんの障害リスクや奇形のリスクを減らすためです。

脳や脊髄の基礎となる神経管は、着床した頃(妊娠4週め)から妊娠8週めころまでにほぼ完成します。この時に核酸の合成をする葉酸が不足すると、遺伝子情報がうまく伝わらず細胞分裂に失敗しやすくなります。

その結果が、神経管閉鎖障害というわけです。

神経管閉鎖障害は先天性障害の1つで、無脳症の場合は流産や死産、二分脊椎症の場合は下半身に障害が出ることになります。

妊娠初期に葉酸を摂取することが勧められているのは、このようなリスクを減らすためです。

では、妊娠中期やそれ以降に葉酸は必要なのでしょうか?

もちろん、妊娠中期やそれ以降では赤ちゃんの神経細胞はすでに完成していますから、この時期に葉酸をどれだけ摂っても「先天性障害や奇形のリスク」を減らすことにはなりません。

すでに出来上がっているからです。

つまり、先天性障害や奇形のリスクという点だけで見るなら、妊娠中期に葉酸を摂ることは無意味です。

しかし、妊娠中に葉酸が必要な理由は、何も赤ちゃんの先天性障害のリスク軽減だけではありません。

葉酸には、赤血球を作る造血作用もあります。妊娠中期以降も葉酸が必要なのは、この葉酸の造血作用によるものです。

妊娠中期や後期になると、赤ちゃんは著しく成長していきます。その成長をサポートするためには、母体の鉄分が非常にたくさん使われています。赤ちゃんに鉄分をとられてしまうため、母体は鉄分不足、いわゆる貧血になりやすくなるのです。

葉酸は赤血球を作る働きがありますから、貧血の予防にももちろんなります。葉酸やビタミンB12が不足すると、巨赤芽球性貧血になることがあります。

妊娠中は、非妊娠時と比べても葉酸が不足しやすく、巨赤芽球性貧血になるリスクも高まります。巨赤芽球性貧血になると、病院でしっかりと治療をしなければなりません。

このようなことを防ぐためにも、妊娠中期以降も積極的に葉酸を摂取する必要があるのだといえます。妊娠初期は赤ちゃんのため、妊娠中期以降はママ自身のために葉酸が必要、といったところでしょうか。

妊娠初期はサプリメントから400μgの葉酸を摂ることが推奨されていますが、妊娠中期では240μgです。初期より若干少なくはなるものの、食事のみで毎日摂るのはとても大変なので、やはり妊娠中期以降もサプリメントの使用を続けていくほうがいいでしょう。

妊娠中期以降の葉酸摂取は胎児にリスクもある?

妊娠中期やそれ以降も、妊娠初期と変わらず葉酸を摂取するべきだということが分かりました。

しかし、葉酸サプリメントの選び方や飲み方を間違えると、胎児にリスクが生じてしまうこともあるのです。

それは、妊娠中期から後期にかけて葉酸を過剰摂取すると、赤ちゃんが小児喘息になってしまう、というもの。

正しくは、小児喘息になるリスクが高まるということです。

これを防ぐためには、葉酸サプリメントの選び方と飲み方を、今一度見直してみる必要があります。

小児喘息のリスクが高まるのは、

化学合成の葉酸を過剰に摂取した場合

に限られています。

つまり、化学合成ではなく天然由来の葉酸サプリメントを利用する、または過剰摂取をしなければ問題はないということでもあります。

サプリメントの葉酸はモノグルタミン酸型葉酸で、体内での吸収率も高いです。

そして、安価なサプリメントの多くは石油などの化学物質から作られた葉酸を使用しており、この化学物質を分解するために赤ちゃんの内臓に負担がかかってしまうのです。

妊娠中期はサプリメントから240μgの葉酸摂取が推奨されていますが、上限は変わらず1000μgです。1000μgの葉酸は、サプリメントを3日分ほど一度に飲むことに相当します。

葉酸は毎日摂取する必要があり、たとえば「昨日飲み忘れたから昨日の分も飲もう」ということはできません。

このような安易な考えから過剰摂取をしてしまうと、赤ちゃんにリスクが生じるというわけです。

リスクは、正しくサプリメントを摂っていれば何の心配もありません。

リスクが怖いから葉酸サプリを摂らないというのではなく、正しい知識をもって葉酸サプリを摂るようにしてください。

まとめ

妊娠中にもっとも葉酸が必要なのは妊娠初期ですが、妊娠中期以降も葉酸は必要です。

葉酸を摂るべき目的が変わるというだけで、必要性は変わらないのです。

妊娠中期以降は貧血予防のためでもありますから、「ベルタ葉酸サプリ」や「ママニック葉酸サプリ」のような、鉄分やカルシウムなど妊娠中に不足しがちな栄養素がまとめて摂れるサプリメントがおすすめです。

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