広告

厚生労働省がモノグルタミン酸型葉酸を勧めているのはなぜか?

厚生労働省がモノグルタミン酸型葉酸を勧めているのはなぜか?

葉酸ですが、インターネットなどを見ていると「ポリグルタミン酸型」「モノグルタミン酸型」という2つの言葉を見かけます。

この2つの葉酸の違いとは、一体何なのでしょうか。厚生労働省が「モノグルタミン酸型」の葉酸を推奨している理由とは、一体何なのでしょう。

その3つの理由も含めて、お話ししていきます。

ポリグルタミン酸型葉酸とモノグルタミン酸型葉酸の違いとは

ではまず、ポリグルタミン酸型葉酸とモノグルタミン酸型葉酸の違いについてお話しします。ポリグルタミン酸型葉酸は、食品に含まれる葉酸のことです。「天然の葉酸」と表現されることも多いですね。

ポリグルタミン酸型葉酸は、糖やタンパク質などと結合した状態で存在しているため、体内に入ってもそのままでは吸収することができません。

体内で、糖やタンパク質を離すという行程を取り入れなければ、利用することができないのです。一方モノグルタミン酸型葉酸は、加工や合成によって作られた葉酸のことをいいます。「合成」というと聞こえが悪いですが、「合成=危険」というのは間違いです。

サプリメントなどに使われている葉酸は、ほぼすべてがモノグルタミン酸型葉酸と見ていいでしょう。

サプリメントのモノグルタミン酸型葉酸は「天然由来」「化学合成」の2つに分けることができます。

モノグルタミン酸型葉酸は吸収率が高い

ではここからは、厚生労働省が、なぜ天然ではなく加工によって作られたモノグルタミン酸型葉酸を推奨しているのか、その理由についてお話ししていきます。

なんとなく天然のほうが希少価値も高く、身体にもよさそうなイメージがありますよね。実際、化粧品でもなんでも「天然」のほうが価値が高いとの見方は強いです。それなのになぜ、葉酸に関しては天然を勧めていないのでしょうか。

それは、やはり吸収率にあります。

ポリグルタミン酸型葉酸は体内で分解などの行程を経なければならないため、実際に体内で吸収されるのは約50%ほどだそう。

葉酸をサプリメントから摂取したほうがいいとされるのは、モノグルタミン酸型葉酸のほうが圧倒的に吸収率が高いからなのです。

ポリグルタミン酸型葉酸50%に対し、モノグルタミン酸型葉酸の吸収率は約85%にも達します。食品に含まれるポリグルタミン酸型葉酸は、一度体内でモノグルタミン酸型葉酸に分解されています。

すでに「分解された状態」の葉酸を使うことで、サプリメントは吸収率を高めているのです。これが、厚生労働省がモノグルタミン酸型葉酸を勧めている1つめの理由です。

モノグルタミン酸型葉酸なら必要量が確実に摂れる

厚生労働省がモノグルタミン酸型葉酸の摂取を推奨しているのは、妊娠を計画している人と妊娠中の人です。

もちろん葉酸はすべての人に必要なビタミンですが、妊娠に関わる人は普段の食事だけでは必要量を補うことはできません。

日本人の1日あたりの葉酸平均摂取量は約250μgほどで、推奨量とほぼ同じです。妊娠中の人は、この普段の食事で得られる葉酸に加え、400μgの葉酸の摂取が望ましいとのこと。

これは、赤ちゃんの先天性の障害や奇形のリスクを減らすためです。葉酸をしっかりと摂ることで、赤ちゃんの先天性障害発生リスクは70%も軽減できるということが分かりました。

そのため、妊娠中の人がサプリメントから1日あたり400μgの葉酸を摂ることが勧められているわけです。これは、言い換えれば「確実に」400μgの葉酸を摂るべきだということ。

サプリメントならどれだけの葉酸が含まれているかは一目瞭然ですし、吸収率も先ほどお話しした通り高いため安心ですよね。

しかし食品の場合はどうでしょう。

食品の葉酸含有率は調べればだいたいの数値が出てきますが、育て方や大きさなどによってばらつきがあるのは言うまでもありません。

その上吸収率も約50%ですから、ポリグルタミン酸型葉酸なら800μg分を摂らなければならないのです。

これはあくまでも理論上の話ですから、これで必要量に達しているかというのは、正直なところ分かりません。

そう考えると、やはりモノグルタミン酸型葉酸のほうが確実に、必要な量の葉酸を摂ることができると言えるでしょう。

これが、2つめの理由です。

葉酸は水溶性のビタミンのため失われやすい

そして最後、3つめの理由が「葉酸が水溶性のビタミンである」ことです。ビタミンには水溶性と脂溶性があるのですが、水溶性のものは「水に溶ける」「火に弱い」という特徴を持っています。

葉酸はホウレン草やその他の緑黄色野菜などに豊富に含まれているのですが、水溶性であるため調理の過程で大半が失われてしまうのです。

たとえば、100gあたり210μgの葉酸を含むホウレン草で話をしましょう。単純計算では、妊娠中に必要な葉酸400μgを摂るためには、ホウレン草を200g食べれば良いということになります。

しかし、実際には200gでは全然足りません。

葉酸は水にさらすこと、そして加熱することで約半分が失われると言われています。さらに吸収率は50%、つまり半分です。ホウレン草を200g食べたとしても、調理の過程で葉酸は210μgになり、吸収されるのは約100μgでしかないのです。

しかもこれはあくまでも目安ですから、実際にはどのくらい摂れているのかは分かりませんよね。葉酸は水溶性のビタミンですから、一度にたくさん摂っても意味がありません。

これでは吸収される前に尿として排出されてしまいます。毎食ホウレン草を300gずつ、それを毎日食べ続けることはできますか?

まとめ

以上が、厚生労働省が妊婦にモノグルタミン酸型葉酸での摂取を推奨している理由です。

化学合成の葉酸がすべて危険だというわけではありませんが、品質や不安が少しでもあるのなら、天然由来のモノグルタミン酸型葉酸を使っている「ベルタ」や「AFC」「ママニック」などの葉酸サプリを選んでみるといいでしょう。

当サイトでよく購入されているサプリランキング

  • ランキング1位
    ベルタ葉酸サプリblankblank
  • ランキング2位
    AFC葉酸サプリblankblank
  • ランキング3位
    美的ヌーボプレミアムblankblank

-健康面から見る葉酸サプリの副作用と家庭の医学