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バルプロ酸ナトリウムで胎児の奇形確率が3倍以上に!

バルプロ酸ナトリウムで胎児の奇形確率が3倍以上に!

妊娠前や妊娠中は、口にするすべてのものの安全が気になりますよね。食べ物はもちろん、タバコやアルコールが原則禁止であることは、みなさんもすでにご存じのことでしょう。

タバコやアルコールと同じで、「薬」も基本的には妊婦が飲むべきものではありません。風邪を引いても、薬を飲むのはためらってしまいますよね?医師から「安全だ」と言われても、なんとなく不安に感じることと思います。

さて、そんな薬の中には、妊婦が飲むとリスクを伴うものももちろんあります。ここでは、そんなリスクを伴う薬のうち、「バルプロ酸ナトリウム」に焦点を当て、妊婦との関係についてご紹介していきましょう。

バルプロ酸ナトリウムの使われ方は2通り

バルプロ酸ナトリウムという薬を知っていますか?バルプロ酸ナトリウムは、「デパケン」という名称でも知られていますね。

実はバルプロ酸ナトリウムには、2通りの使われ方があります。

  • 抗てんかん薬
  • 気分安定薬

てんかんを抑える目的として処方されることもありますが、バルプロ酸ナトリウムは精神科の領域で使われることも多いのです。気分の波などを安定させることができるんですよ。

バルプロ酸ナトリウムという薬は、脳神経に作用して異常な脳波などを整える働きがあります。てんかんの治療に使われるのは、このためです。

しかし、バルプロ酸ナトリウムは、妊娠中の人、もしくは妊娠を計画している人が服用するのは極力禁止されているのです。

それはなぜなのでしょうか。次の項目で、詳しく説明していきましょう。

バルプロ酸ナトリウムの服用で奇形の確率が10%になる

妊娠中にバルプロ酸ナトリウムの服用が禁止されているのは、バルプロ酸ナトリウムに「催奇形性」があるからです。催奇形性があるというのは、奇形のリスクがあるということ。

誰でもおなかの中の赤ちゃんに、あえて奇形を発症させたいとは思いませんよね?実は赤ちゃんの奇形発生率というのは、どんな人にもあります。若い人でも健康な人でも、2~3%くらいの確率で奇形児が生まれる可能性はあるのです。

ただ、この確率から見ればかなり低いということは分かるでしょう。タバコなどを吸うと体内に活性酵素が増えますので、赤ちゃんが酸欠状態になり、奇形の確率は高まります。奇形の確率を2~3%にまで減らすには、タバコやアルコールなどを控えることはいうまでもありません。

さて、一般の人でも奇形のリスクは2~3%ほどあるわけですが、バルプロ酸ナトリウムを服用していると、そのリスクは10%にまで高まってしまいます。

10%というと、バルプロ酸ナトリウムを妊娠中に服用した妊婦が10人いたとしたら、そのうちの1人の赤ちゃんは奇形を患っているということ。これはかなりの確率だと言えるでしょう。

バルプロ酸ナトリウムを飲んでいない人と比べると、なんと3倍以上の確率で奇形児が生まれてしまうわけです。奇形といっても様々なものがあるのですが、圧倒的に多いのは「二分脊椎症」という神経管閉鎖障害の1つです。

脳の神経細胞に異常が発生することで、下半身に障害が出てしまうのが特徴です。どんな障害が出るかは生まれるまで分かりませんが、歩行障害や排泄障害、生殖機能障害などが出ることが多いです。

では、なぜこのような奇形リスクが高まってしまうのでしょうか。それは、バルプロ酸ナトリウムが「神経に作用する薬」だからです。

私たち大人の脳や神経は、すでに作られているため

  1. 気分を安定させる
  2. 異常な脳波を整える

といった「良い効果」を得ることができています。しかし、おなかの中の赤ちゃんはどうでしょう。赤ちゃんは受精卵から徐々に成長していくわけですから、当然おなかの中ですべての細胞や組織が作られていきます。

神経が形成途中の赤ちゃんにバルプロ酸ナトリウムが作用してしまい、神経が異常な状態で作られてしまうのではないかと考えられています。

バルプロ酸ナトリウムは胎盤から通過してしまう成分なので、こればかりは避けようがありません。

この奇形のリスクを減らすには、やはりバルプロ酸ナトリウムの服用をやめる以外に方法はないのです。バルプロ酸ナトリウムに催奇形性があることが認められてから、妊婦は服用を原則禁止することになっています。

気分安定薬としてバルプロ酸ナトリウムを服用している人の場合、妊娠を考えたときから服用をやめるのが無難でしょう。

ただ、独断で飲むのをやめてしまうのは危険です。必ず医師に相談し、場合によっては赤ちゃんに影響のない別の薬に変えてもらうことも検討したほうがいいでしょう。

もしもバルプロ酸ナトリウムを飲んでいるときに妊娠が発覚した場合も同じです。

バルプロ酸ナトリウムを飲み続けたほうがいい人もいる?

バルプロ酸ナトリウムは妊婦は原則禁止の薬ですが、妊娠しても飲み続けたほうが良い人もいます。それは、てんかんを抑える目的で服用している場合です。

他の薬に変えられるのならそのほうがいいですが、バルプロ酸ナトリウムでなければ発作を抑えられないという人もいるでしょう。

もしも薬をやめて一時的に呼吸が止まるような発作が起きてしまったとすると、赤ちゃんに酸素がいかなくなり、死産などのリスクも高まります。

このようにバルプロ酸ナトリウムを「飲まないほうがリスクが高い」と判断された場合は、医師の指導のもとで飲み続けることもあるのです。

バルプロ酸ナトリウムの奇形率を少しでも下げるためには、葉酸サプリを飲むことをおすすめします。

葉酸を飲むと赤ちゃんの奇形率が70%も低下するというのは、みなさんもご存じのことでしょう。脳神経を作ることにも葉酸は使われていますから、しっかりとサプリメントで葉酸を摂ることをおすすめします。

まとめ

バルプロ酸ナトリウムという薬と、妊婦の関係についてご紹介してきました。バルプロ酸ナトリウムで奇形の確率が高まることは事実ですが、独断で服用をやめるのは絶対にやめましょう。

葉酸を摂ることで奇形のリスクを下げることもできますから、バルプロ酸ナトリウムの服用に関わらず、しっかりと葉酸は摂っていきましょう。

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